こちらの記事の続きです。
①どこを取り組むか
②どのような状態をめざして取り組むのか
とともに、
スケジュール・期限も考えていきましょう!
③スケジュールを組む
できればすべてを 1 日で終わらせたいところですが、
正直難しいことが多いと思います。
少しずつ「進めていく」という感覚で、
現実的なスケジュールに落とし込んでいきましょう。
整理へのモチベーションが低い方や
苦手意識のある方は、
「期限」
がないと、
なかなかスピーディに
進められないかもしれません。
ということで、
期限を設定するためのアイディアを
いくつか。
- ごみの回収日をチェックしておく
(年末年始はお休みになるごみ収集についてもチェック)
→その日(回収日)を目標にしてみる。
何曜日までに終わらせよう!と決めると、
自分にとって必要性が生まれるので
頑張りやすいと思います。
決めた期限に間に合わなければ、
さらに1週間(またはそれ以上)
ごみとともに暮らさなければならなくなる…
と思うことで、
※たとえ、いつでも出しておけるごみステーションだとしても、そう考える。(笑)
なんとか間に合わせよう!という
力も出てくるかもしれません^^
- 人を招く日をスケジュールする
→その日までに必ず片付けよう!と決める。
何か強制力を感じられる予定をつくる
というのもおススメです。
片付いたおうちに招待したい!
整理を頑張ったことを見てもらいたい!
すっきりした空間でくつろいでもらいたい!
そんなふうに思える誰かを
おうちに招く予定をスケジュールして、
これも「自分にとっての必要性」に
つなげてください。
要は、何でもいいので、
自分ゴトの理由
納得感のある動機づけ
をもつことを意識してみてくださいね。
④実作業のステップ
さて、いよいよ実作業ですが…
することは、以下です。
- 全出し
- 選別
- 判断
まず、①段階で決めた「とりかかる場所」
にあるものを、
全出し(=「全部出す」)
します。
まず持っているものを収納スペースから
いったん全て取り出してください。
間違えても、
ちょこちょこ取り出しては
要るか要らないか考えて…
というふうな作業のしかたは、
整理の苦手な方はしないでくださいね。
とくに、思い切った捨て活をしたい場合は、
絶対です。
全出しをする理由は、
- 今の自分は何をどれくらい持っているのか?実感として把握するため
そして、
- 空間をゼロベースにすることで状態の変化を受け入れやすくするため
です。
モノが入ったまま、
”要らないモノだけ抜き出そう…”と思っても、
どうしても元の状態をベースに
(無意識的に)考えてしまうので、
なかなか変化させにくい
=思い切った判断がしにくい
というのが人の心理です。
まずは全てのモノを取り出すことで、
(いっけん面倒なようでも)
結果的に整理の作業は効率的になります。
※ちなみに、本当は「その場所に収納しているモノ」だけではなくて
「家の中にある、同じカテゴリーのモノ」は全部取り出してきて
まず一か所にまとめる、っていう方法がもっと効率的ではあります。
でも手をつける場所が広がってしまうので、「ここを片づけたい!!」
という場合は必ずしもそこまで頑張らなくて大丈夫です。
なお、整理の要素とは、
「選ぶ」・「分ける」・「まとめる」です。
- 要るもの・残すものを選ぶ
- カテゴリーごとに分ける
- 同じもの・似たものはまとめる
やることは、シンプルです。
要・不要の判断をあらためて
「今これから」や「理想の自分」基準で
しなおして、
分類を組み立て直して、
システマティックに収納していけばよいのです。
(それこそが難しいですか?…笑)
「残すか、それとも処分するかで悩んだ時は、どうしたらいいですか?」
と、ご質問をいただきました。
まず一番カンタンな答えは、
→迷うものとして、箱や袋に分けて入れておく。
です。
「今は、迷う」「今は決められない」
が、その時点での判断でも良いのです。
大切なことは、
いったんは「考えたこと」
そして
「その時点での答えは出した」
ということです。
- 何も手をつけずに、何となくそのまま…
なのと、
- 考えてはみたけどやっぱり今は迷うということがわかったから、
今は「迷うモノ」として結論を出した
のでは、
実は大違いなのです。
だから大丈夫です。
この方法のポイントは、
「迷うモノBOX」や「迷うモノ用袋」
に入れて、
その後の経過を見るというところです。
もし必要だったら、その箱や袋から
取り出して使うことが出てくるはず。
その後数ヶ月や半年、一年、過ごしてみて、
箱や袋に入れたまま使わずにいて
何も問題がなかったり、
しまっていたことすら忘れていたりしたら、
手放してもいいなと決心がつくと思います。
もし次回も判断できなくても、
さらに時間が経って次々回なら
判断できるかもしれません。
そんなふうに、未来の自分を
信頼してみることも大切です。
無理に決断しようとして、
疲れ果ててしまったり、
あとで後悔して、もう整理がイヤになってしまったり
するくらいなら、
自分の納得感がついてくる範囲で
今の自分のレベル感で
無理なく取り組めるほうが
ずっと良いですから、
無理はしないでくださいね。
そもそも要・不要の判断は、自分が
「何を基準に考えているか」に
もとづいているので、
考え方や、自分のもっている基準と
向き合うことで、
「手放すか迷う…」は
なくなってきます。
※考え方の部分については、
以前にこちら(↓)にまとめているので、
詳しく知りたい方は
こちらでチェックしてください。
また、
手放したいんだけれど、踏ん切りがつかない…と言う場合、
→手放しにくかったら、抵抗の少ない方法で手放す。
を意識してみてください。
たとえば
- 人に譲る
(=他の人が活用してくれると思えば、自分がもっていなくても良いと思える) - 売りに出す
(=お金にかえられるし、所有しているコストもこれ以上かけなくて良いかなと思える)
というように
自分が、手放すことに
追加のメリットを感じられる方法を
活用するというのはひとつです。
また、思い入れの深いモノなど、
「完全にそのモノとお別れする」のは
ハードルが高い場合は、
- 写真に撮ってから
- 一部の部品だけ思い出として手元に残してから
処分する、というのもおすすめです。
完全に手放さなくても、
”写真には残して、かさばる実体は手放す”
とか、
”ボタン1つだけ残して洋服そのものは手放す”
とか、
”重要な1ページだけちぎって残して、本は手放す”
とか、
そういう方法もアリだということです。
(私もけっこうしています^^)
途中で断念しないためのポイント
整理の作業を
中途半端に投げ出してしまわないための
ポイントは、
→完璧を目指さない。
ことです。
整理が嫌いな方や、
取り組んではみたものの
とっちらかって
前よりひどい状態になってしまった!
😅笑
という方は、
もしかしたら完璧を目指して
しまっているのかもしれません。
整理は、1回で完全終了するものでもないですし
(生きている限り、繰り返し行い続けていくものです)、
やってみても、
思うようにスッキリできるまで
行き着かなかった…
というのでも、OKです。
少しでも減らせたら意味はあるし、
何よりも
「整理しようという目線で持ち物を点検できた」
ということに価値があるんです。
全然終わらない〜果てしない〜
と思って諦めてしまうことや、
捨てるか考えるだけで疲れて
やる気をなくしてしまうことが
よくあるかと思うんですが、
その場合
「どれくらいモノが減ったか」
ということをゴールにしている方が多いです。
そうではなく、
「持ち物と向き合ったか」
ということを
ゴールとして意識していただくと良いです。
あらためて
どれくらいのどんなモノがおうちにあるか、
ということを認識できたら、
去年よりも有効に活用できるかもしれないし、
ストックの買いすぎや同じモノの二度買いなど、
無駄な出費も減らせるかもしれない。
意味はあるんです。
そして今年したことは必ず次に繋がりますから、
来年また、さらに整理してみたらいいですよね。
基本編の最後に
”自分(たち)の正解。”
整理の作業は、それを探して
自分や家族・おうちや空間と
向き合いながら行うプロセスです。
「こうしたほうがいいのかなぁ」
なんて、他人の正解を想像したり
何となくの「正解みたいなもの」
を基準にして整理をしても、
全然現状が変わらないか、
あとから後悔するかのどちらかです。
- 自分(たち)の望む状態
- 大切にしたいものは何か
- 目の前にはどんな現状があるのか
etc,…..
「向き合う」ということを
とことん大切にしてくださいね。
そして、整理のスキルは、
やるうちに、やるほどに、
上がっていきます。
だからまず
できる範囲でやればいい。
「今の自分のベスト」でやればいい。
そうしていくうちに、
それを繰り返していくことで、
自然と積み上がっていくから、
安心して楽しんで取り組んでほしいと思います。
やる気がでない…腰が重い…なら、
- 好きな音楽をかけたり
- お香をたいたり
- まずは換気をしてたくさん呼吸したり
- 体のストレッチをしながらイメージングをしてみたり
などなど、
整理=苦手で苦痛なもの
ではなく、
整理=心地よい体感とともにあるもの
という、認識を変えられる工夫を
ぜひぜひ心がけてみてください!!
整理をして空間が整うと、
本当に気持ちがすっきりして、
自信もわいてくるから不思議です^^
整理を頑張ったあとには
そういったさらなる「心地よさ」が
待っていることにもイメージをふくらませて、
頑張ってみてくださいね。
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こちらは、整理から収納・片付けまでの全体像と
その考え方、具体的な作業ステップについて
解説している有料マガジンです。
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お読みいただいてありがとうございます。
また、更新します!
上村あかり
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